
コーヒーにハマりすぎて自家焙煎しはじめたニートです

暇を持て余したニートの遊び

会社員時代から自家焙煎してっから
僕の数ある趣味のなかでも、コーヒーは大部分を占めます。
元々好きだったというのもあるのですが、近所のコーヒー豆屋さんをめぐるうちに自家焙煎に興味を持ち、家でできないかと調べたら意外とあっさりとできたので始めました。
そして仕事を辞め、趣味で一儲けできないかと考えた結果、
自家焙煎コーヒーを販売すれば俺も楽しいしお金も入るしハッピーじゃね?
という浅はかな結論に至り、手を出すことにしました。

このブログ読んでくれるだけでもハッピーだよ

アフィカス乙
そこで、CMでもよくやっているBASEを使ってネットショップを開いてみることにしました。
CMで言う通り本当に簡単に開けるのか、実際に僕がお店を始めるまでにやったことを書いていきたいと思います。
僕と同じようにコーヒー豆を個人販売したい方や、ネットショップを開いてみたいという方の参考になれば幸いです!

良かったら僕のお店も見ていってね

要約
ネットショップでコーヒーを売るのに必要なもの
・食品衛生責任者
・保健所への営業の届出
BASEでお店を開く方法
・登録してユーザー情報を入力すればほぼ自由にお店は開ける!
・お店を開くこと自体は無料でできる
・カスタマイズ性が高く、便利ツールで管理や販売が楽
BASEでお店を開く際の注意点
・特定商取引法により事業所の所在地と連絡先を開示しなければならない
・値段も自分で設定できるが正解が分からない
・売り続けるには努力と根気が必要
ネットショップ開店 ~準備編~
結論から言うと、
お店を始めること自体は簡単だけど準備がアホほど面倒くさい
です。
特に食品を扱う場合は、ものによってはさらなる資格や営業許可なども必要になってくるため、お店を開こうと思い立っても時間がかかる場合があります。
(逆に言えば、アクセサリや衣類など食品以外の商品を扱う場合は、材料や道具などが揃えば簡単に開けるかも。)
食品衛生責任者の選任が必要
食品を扱う際に真っ先に必要になってくるものは、食品衛生責任者です。
食品衛生責任者とは?
食品衛生法第51条に基づく「公衆衛生上必要な措置の基準」により、営業者は食品衛生責任者を定めることとされています。
https://www.toshoku.or.jp/shikaku/index.html


なんの説明にもなっとらんやんけ


だって公式がこう書いてるから…
ざっくりいうと、食品を扱う仕事や職場では、衛生管理をしたり衛生状態について営業者に意見が言えたりする人間を置いてくださいねということです。
なので、厳密には資格ではないんですよね。
なんだろう、立場?ポジション?
そんな食品衛生責任者は誰でもなれるわけではなく、以下に該当する人のみがなることができます。
食品衛生責任者になれる人
https://www.toshoku.or.jp/shikaku/index.html
①栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、と畜場法に規定する衛生管理責任者若しくは作業衛生責任者、船舶料理士、食品衛生管理者(注1)の有資格者。
②都道府県知事等が行う食品衛生責任者になるための講習会または都道府県知事等が適正と認める講習会の受講修了者。
(注1)医師・獣医師・歯科医師・薬剤師または、学校教育法に基づく大学で、医学・歯学・薬学・獣医学・畜産学・水産学・農芸化学の課程を修めて卒業した者等。
こう見ると食品衛生責任者になるにはハードルが高いように見えますが、②に書いてある講習会を一日受講するだけであっさりと資格を得ることができます。
講習会の内容は、食品衛生学や公衆衛生学などを6時間みっちり座学した後、日本語と一般常識があれば満点取れる確認テスト(3択×5問)をやるだけです。
テストも形式的なものなので、多分0点でも資格がもらえます。


しかも講習中に「ここテスト出ます」って言ってくれる


それ本当にテストする意味あるか???
しかも一度講習を受ければ更新は不要、12000円払えば全国どこでも一生使えるからコスパ最強。
講習会の日程や会場などは、食品衛生協会のHPをご確認ください。
(下記リンクは東京都)


ニートでも簡単に取れるから取っといて損はない


ちなみに、食品衛生責任者と食品衛生管理者は全く別物だから気を付けるように
保健所への営業届出の提出が必要
※ここに書いていることは間違っていたり変わったりしている可能性があるので、法律関係はご自身でしっかり調べることをお勧めします。
コーヒーは食品であるため、そう簡単に売るわけにはいきません。
保健所へ営業の届出を出す必要があります。


保健所行かないといけないのか…
なんか書き方もよくわからんし無理ぽ…


…と匙を投げた5月の平田だった
ネットで調べても、届出は保健所に行って出してくださいとしか書かれておらず、いざ保健所行ってアタフタするのも嫌だったので諦めていたのですが、
なんとネットで出せます
厚生労働省のホームページにある「食品衛生申請等システム」というページからあっさり申請できるので、僕みたいなコミュ障ヒキニートでも申し込みできました!
サイトの中ほどにある
「食品衛生等システム食品等事業者の方はこちら」
という緑のバナーをクリックすると、ログインページに飛ぶことができます。
GビジネスIDとかいうのを使ってログインできるみたいですが、よくわからなかったので普通にアカウントの作成をしました。
このあとの流れは、厚生労働省がマニュアル出しているのでそちらを参考ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/000815651.pdf


なんなら「食品衛生申請等システム」のページに動画で解説してるから、そっちの方が分かりやすいかも (動画見てない顔)


ちなみに、扱う食品によっては「届出」じゃなくて「営業許可」が必要な場合があるから注意な。
コーヒーは長期間常温保存でも状態が変わりにくいから届出でいいっぽい。


めちゃくちゃ分かりにくいけど、厚生労働省が解説してるんで確認してみてください。
一応、分かりにくかったところだけ画面ショット貼っときます。
(申請後の画面なので、申請時の画面と違ってたらごめんなさい)
「営業施設情報」欄はこんな感じ


「営業の種類/届出情報」欄は「⑯コーヒー製造・加工業(飲料の製造を除く。)」を選択


最後に「食品衛生責任者の情報」と「衛生管理情報」


特に注意したいのが、「衛生管理情報」
これは、法律の改定かなんかで、「HACCP」(ハサップ)という衛生管理のチェック方法的なのを導入してねってなったものです。
たしか個人でやる分には取り入れなくてよかったはずなので記入しなかったのですが、「ここも記入してください」と差し戻しされたので、忘れずに入力しましょう。


HACCPについては食品衛生責任者の講習会で勉強するよ!
(内容については忘れた顔)


本当に講習会受ける意味あったのか…?
あとは「開示情報確認」をすべて「非公開」にすれば、個人情報を公開することにはなりません。
これで申請し、無事通過すれば晴れてお店を出す準備は整いました!
ネットショップ開店 ~登録編~
ここまでくれば、あとはBASEに登録するだけ。


「運営に関する情報の設定」に注意!
基本的に上から必要事項を記入していけばいいのですが、「運営に関する情報の設定」については注意が必要です。
ここには事業者の氏名・所在地・連絡先を入力する必要がありますが、ここに入力した情報はサイト上に公開されてしまいます。


「特定商取引法」ってので義務づけられてるんや…


ネットで個人販売するなら必ず公開しないといけないらしい
実店舗をもっているならまだしも、ただの趣味で売りたいという僕みたいな方にとってはリスクが高すぎます。
そこで使えるのがバーチャルオフィス
月額料金を払うことで、住所と電話番号を貸してくれるサービスです。
実際、BASEでは「NAWABARI」というバーチャルオフィスと提携しており、月1000円くらいで借りることができます!


しかもさらに課金すれば電話代行とか郵便物受け取りとかしてくれるらしい


しかも目黒区の住所使える
少し調べたのですが、「NAWABARI」以外だと「和文化推進協会」もおすすめです。
こちら、年会費6000円払えば同じようなサービスを利用することができます!
月換算500円、まさかの「NAWABARI」の半額…!
他社との比較表もあるので、気になる方は下のバナーから確認してみてください!




NAWABARI使ってるけど、安いからこっちにしようかな…


住所は京都になるっぽいけど、ぶっちゃけ趣味レベルの個人販売なら住所どこでもよくね?
BASEでお店開くこと自体は無料でできるんですが、バーチャルオフィス借りるとなるとお金は多少かかるんですよね…
BASEのメリット
BASEの一番のメリットは、サイト運営が簡単なところです!
「apps」という拡張機能を使えば、配送料の設定や商品のオプションなどを簡単に設定することができます!
僕みたいなド素人でも何となくネットショップっぽい形になったので、あとはショップの雰囲気とあなたのセンスに任せてカスタマイズすればOK!


しかもInstagramとかnoteとかとも連携できるからSNS運用も楽
実際僕のお店を見てもらうとわかると思うんですけど、商品を買う前に「挽き方」という項目を選択できます。
これは「商品オプション」という拡張機能で、抽出器具や好みに合わせて豆の状態を選べるようにしてあります。
選択式のほかに文字入れも設定できるので、例えばアクセサリの刻印サービスなどを設定できます。
さらにはオプションごとに価格も設定できるので、ちょっと高い素材や難しい作業が必要なオプションを設定するときなんかは値段を上げることができます。
個人的に必須だと思う拡張機能が以下です。
・商品オプション →上述のとおり ・送料詳細設定 →商品ごとの配送方法、〇円以上で配送料無料などが設定できる ・かんたん発送 →送り状のQRコードを発行してくれる上に送料を売上金から払ってくれる ・クーポン →割引率や割引額を自由に設定できる
とりあえずこの4つを導入して、他の拡張機能が必要そうなら追加するという形でいいと思います!


正直、想像してたよりやりやすい


しかも公式が売り方のヒントとかセミナーとかやってくれる
ネットショップ開店 ~運営編~
ネットショップは開店してからが本番です。
僕が苦労したのは以下の3点です。
・価格設定 →適正価格がわからない ・宣伝方法 →インスタやってみたが… ・作業効率 →仕入~発送まで一人でやらないといけない
価格設定がわからなすぎる
個人販売で一番悩むのが、やはり価格設定だと思います。
本当に趣味レベルで材料費が賄えればいいという方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり苦労した分だけ利益は得たいもの。
僕がちょっと調べたところ「原価の3倍」が適正価格らしいです。
とはいえ、変に几帳面な僕は中途半端な値段にしたくない男。


3980円ってなんで4000円にしないの?
おつり20円もらうのも渡すのも面倒じゃね?


という理由から電子マネーを使う男だった…
僕は最初、100g900円、送料500円で売りました。
ちなみに、実際によくコーヒー買ってる身からしても、100g900円は高すぎです。
たとえばカルディの看板商品である「マイルドカルディ」。
200gでこの値段です。


逆にカルディは安すぎるまである


この値段であのクオリティはマジで企業努力
個人でやっているとはいえ、この攻めた価格設定。
買ってくれた友人からも高いと言われ、売ってる僕としても高いと感じてしまう。
しかも、あろうことか送料500円だと赤字…
ヤマトで発送する場合、サイズ的に890円かかります。
この時点で490円の赤字…
ここで僕は、送料の変更と価格の見直しを行いました。
やったこと ・送料500円→890円 ・原料1gあたりの原価を計算 ・ラベル・梱包代などの計算 ・設定価格ごとの利益率の計算


計算苦手すぎて文系進んだ男には荷が重かった…
最終的に、
商品1個売るのに必要な金額を算出し、それに納得できる金額
を販売価格としてきめました。
僕は主に5種類の豆を扱っていて、商品ごとにブレンドしているので一律同じ価格にはできませんでしたが、全体的に50~200円の値下げをしました。
その後、900円で買ってくれた方向けに20%オフクーポンを配布し、ちょっと安くしたからまた来てねと宣伝するのであった。


ゆーて値段下げても高いけどな
SNSを活用して運用したかった
BASEはInstagramと連携ができ、実際にInstagram上で商品を売ることができます。
アカウントが強ければ
そもそもインスタで商品を売る場合、一定以上のフォロワー数や投稿数が必要みたいです。
なので、ショップ開店と同時に作った新米アカウントではすぐに売ることができません。
できることと言えば、商品の紹介やコーヒーの淹れ方などを投稿し、プロフィール欄のリンクを踏ませるということ。
最近はストーリーで直接リンクが貼れるようになったのでちょっとマシですが、普段インスタ使っていてもわざわざプロフィール欄飛ばないですよね?
他の宣伝方法だと、グーグルに課金して広告を載せてもらうこと
確実といえば確実なんですけど、趣味レベルで課金してもな…と思ってしまう今日この頃。


でも売れなきゃ在庫抱えて赤字なんだよなあ…
あとTwitterも一応やっていますが、フォロワーのほとんどが知り合いで成り立っているので、あまり宣伝しても邪魔かな…と思ってしまう。


インスタも同じようなものでは?


インスタは直接売れるから頑張りたいなって思って
全部一人で作業しなければならない
デザインを考え、豆を仕入れ、それを焙煎し、袋詰めし、ラベルを貼り、梱包して発送。
すべてを一人でやるのは、普通にできますが時間がかかります。
先ほども書きましたが、5種類の豆から2種類を選んでブレンドしているので、1つの商品を作るのに2回焙煎します。
焙煎は1回あたり10~15分。
人に渡すものなので、衛生管理もしっかりしつつ焙煎しなければいけません。
しかも、焙煎直後の豆はガスが出るのですぐに袋詰めしない方がいいらしいです。
焙煎後の豆を置き、その間に梱包用の段ボールを買い、納品書とラベルを印刷し、必要とあれば挽いてから袋詰めし、コンビニへQRコードもって発送する。
ここだけの話、一番しんどいのが、実は豆を挽くことなんですよね…
ハリオのスマートGというミルを使っているのですが、一回あたり20g程度しか挽けないので時間がかかります。


ただ業務用に向かないってだけで個人利用だとめちゃくちゃおススメ。
コンパクトサイズながら自動で挽けてお手入れも楽ちん。
コーヒーは粉で買うより豆で買った方が断然おいしい(し、僕の負担も減る)ので、コーヒー飲むならミルは絶対あった方がいいです!
話がそれましたが、まだ発注が数件しか来てないからさばけるものの、広告を打って本格的に運営していこうと思うと、一人でできる気がしません…
それもあってグーグル広告に課金しかねてるんですよね…
最後に
BASEでコーヒー豆を販売するまでのノウハウをまとめました。
正直、この程度の小規模なお店を開くのでも結構大変だったので、実店舗での運営はもっと大変なんだろうなと思う平田でした。
とはいえ、個人販売未経験でも意外と何とかなりましたし、何より商品が売れた時の喜びは大きいです!
大変なこともありますが、やっぱりやってみて楽しかったです!
個人販売やってみたいけど大変そう…と思っているそこのあなた。
BASEは意外と簡単なので試してみてはいかがでしょうか!


それと僕のお店もよろしくお願いします!





ここだけの話、知り合い数人が買って以来売り上げがないらしい


それを言うな!
在庫抱えた生豆を個人用に焙煎してる俺の気持ちを考えたことがあるか!


でもゲイシャは美味かったんだろ?


…うん、最高だった…
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